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 TOPコラム>信頼される理由


 
耐震改修工事へのこだわり 木構造に強い会社としてのこだわり
ベテランを各所に配置する体制
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若い人だけでは得られない安心感
 
事務所を構えるか 営業マンを配置するか
建設業許可、
業者としての公的な免許、登録について
耐震性の目標値について
(建築基準法からの余裕値)
断熱性能の目標値について
(昭和、平成、令和の違い)
バリアフリー工事も同時に検討
悪質リフォーム業者について
(手口と特徴)
過去に関わった悪質な施主

       
耐震改修工事へのこだわり

ヒカリハウジングはどんな会社ですか?との問いには、

「耐震改修工事」が得意な会社です。

とお答えします。

20代半ば阪神淡路大震災の被害を、現地で目の当たりにした私は、倒れた家と、地震に耐えた家の違いは何だろう、と知りたくなりました。

中には、在来木造は弱くてツーバイフォー工法は強い、と言う偏った報道もなされたりして、建築に携わる自分でもその時は「地震に強い建物はこういうもの」とはっきり言えないのだから、一般の方は尚更混乱すると思いました。
まずは基本知識が肝心と、阪神淡路大震災の起きたまさにその年に、二級建築士を取得し、その数年後一級建築士も取得、合わせて「耐震」についての研鑽も深める中、2004年10月に新潟県中越地震が起きました。

建築に携わる者として何か役に立てないか、とすぐにキャンプ道具を購入し、バイクで被災地に向かいました。

被災建築物応急危険度判定のボランティアや、復興住宅相談員、として関わった以外に、被災した建物を数多く見る事が出来ました。
建築の専門家としての腕章をつけて活動している最中には、通りがかりの住民の方から、「自分の家も大丈夫か見て欲しい」と何人もの方から声をかけられました。

地震とは不思議なもので、
新しいのに被害が多い建物、
古いのに無被害に見える建物、
そして被害が大きい建物の特性なども分かるようになってきました。

映像や座学だけでなく、実体験と言うのは、まさに百聞は一見に如かずです。





中越地震/すべて渡邉撮影
ちょうど、その頃(2004年)より国が施策として、「耐震防災」、に力を入れ始めており、耐震改修に助成金が支給されることになりました。
この助成金が後押しとなり、耐震工事が激増、今まで蓄えた知識が生きる時が来ました。

耐震の知識は、にわかに付くものではありません。

助成金が出る事になり、多くの工務店、リフォーム会社、建築士が耐震の勉強をし始めた時に、ヒカリハウジングでは、準備が整っていたので、おかげさまで多くのお客様や、設計者さんから耐震工事の依頼を受けるようなりました。

そうなると、お客様は「実績」のある会社に耐震工事は依頼したい、とのお気持ちになるようで、特命(名指し)で耐震工事のお話を頂く事も多くなり、現在に至っています。
この間、
 能登半島沖地震
 中越沖地震
 東日本大震災
 熊本地震

と被災地を訪れ、ボランティア活動や、調査活動を続けています。

能登半島地震/渡邉撮影
被災地活動記録については
こちらのページをご覧ください
地震を減らすことは出来ませんが、地震の被害を減らすことは可能です。
震災後、ライフラインの寸断など不便は生じるかもしれませんが、家さえ住み続けることが出来れば、避難所生活と比べてどれほどストレスが軽減されるでしょう。

避難所の、少し消毒アルコールの匂いがする様子を観察する機会があった者として、やはり自宅で住み続ける事の大切さを伝えたいと思います。

木構造に強い会社としてのこだわり

マンションの内装工事のみでは、構造躯体に対する知識は基本不要です。

しかし、木造等の場合は、柱、梁、基礎は「構造躯体」として役割も担っているので、それらを抜いたり、移動したりするには「木構造」の知識が必須です。

ヒカリハウジングは、新築工事も手掛け、その際に得た「木構造」の知見を、耐震改修工事やリノベーション工事にも生かしています。
屋根からの力の流れ、地震時や大風・台風の際の力を検討し、どの柱に、梁に、壁に、基礎に力がかかっているか、を見極め設計します。
時には構造的に弱くなることを懸念し、施主様のご希望のプランに、反対することもございます。

木構造の基本は、上下の壁を揃える事、バランスよく耐震壁を配置する事ですが、それだけを成立させると、面白みのない建物になってしまうので、その辺りにはデザインと構造のバランスが求められます。

それらを両立させながら、ご希望に沿ったプランを考える事には達成感を感じ、建築士としてのやり甲斐を味わえる分野です。


設計にも現場にもベテランを配置する体制
―若い人だけでは得られない安心感

建築業界に30年の私ですが、30歳の頃40歳の頃と今では、技術的な知見は格段に増えている事に気付きます。
勢いのあるリノベーション会社さんのHPを見たり、たまたま知り合う機会があったりしますと、確かにアイデアや発想力、やる気は素晴らしいと感じます。
しかしながら、建築に関する、現場に関する知見についての話となると話しは違ってきます。

建築と言うのは「大胆かつ繊細」が求められる分野なのですが、
「繊細」の部分まで極めるには、時間、実績、経験が必要です。

私見ですが、一生懸命頑張った人で、40才位にやっと信頼できる建築技術者になるような気がします。
もちろん、若者のアイデアとベテランの知識経験が交わる組織が理想です。

あるお客様より、ヒカリハウジングに発注を決めた理由として、
「担当者や職人さんにベテランが多かったから」
との言葉をいただく事がありました。

同時に検討していた業者さんは、若い担当さんで、建築に対する相談は出来そうになかった、とのことでした。


足場、解体、基礎など体力が勝負の工種もありますが、大工工事や、屋根板金工事などは、経験が物を言う分野です。
手刻み
当社の大工は、近年少なくなった「手刻み」で、
柱、梁、階段等を加工する技術も
持ち合わせております

若い大工さんのスピードや、中には朝から夜まで工事してしまうような精力、体力には負けてしまいますが、
大事な部分、雨漏りしやすい部分や、ちょっとした納まりの工夫などは、ベテランの職人さんは、見ていて安心感があります。

私自身も、最初は大工の修行から始まったので、ベテランさんの、頭や身体に浸み込んでいる技術には驚いたものです。
設計屋さんと共同の工事や、設計屋さんが施主様の現場などにおいても、ベテラン職人さんと現場でやり取りがするのは、お互いに刺激となるようで喜ばれております。

最近では、現場で生じる問題も、簡易なものは電話連絡&確認で済み、より難解なケースについては、現場へ呼び出しがかかるので、監理側としても無駄ない動きで助かっています。

もちろん、年齢を重ねているだけの、「見せかけだけのベテラン」の担当、現場監督の場合もあるかもしれないので、決して表面的に判断することはお気を付けください。


       
事務所を構えるか
リフォーム会社の中には、自宅の一角を事務所スペースとして利用したりして、経費を削減している業者もいます。
そのような場合、接客スペースと言うものは考えずに、ひたすらお客様宅での打合せ、と言う事になります。
「事務所へおいで下さい」と言う考えは無いのです。

勿論それで安くなるなら良い、と言う考え方もありますし、あくまでそれぞれの状況を比較検討して、どの業者を選ぶかどうか施主様が判断することです。
ヒカリハウジングは、事務所を構えております。

比較的人通りもある道路沿いで、一階道路面に入口があります。
初めてのお客様でも、気が付かずに何度も前を通ったことある、と言われることが多いです。

事務所を構える理由は、
ヒカリハウジングと言う会社の姿勢を皆さんに知って頂く上で有用である事、
そして数年ごとに転々としている業者では無いという証として、安心を感じて頂く為です。

事務所においで頂いたお客様に、「落ち着ける事務所ですね」とのお言葉を時折頂けます。

その他、トイレなど裏方が清潔に整っているか等々、見えにくい部分への会社の姿勢を確かめる方もおられることと思います。





中には、契約前に「お宅の事務所で打合せをしたい」と、わざわざおいで頂く方がおられますが、おそらく事務所を見て、ヒカリハウジングと言う会社が信頼できるのかどうか、を確認にいらっしゃる方もそれなりにおられると思います。

数年ごとに、住所を変える(事務所を変える)業者の中には、いわゆる「悪質リフォーム」に近い会社(個人の場合も)が多いとも言われています。
問題を起こし、明るみになると、住所だけでなく社名迄変えて、新天地で営業を始めるのです。
当然、事務所は賃貸で、ある時にいきなり、もぬけの殻になっている、なんてことも珍しくありません。

ヒカリハウジングは今の場所に事務所を構えて、35年近くなります。
先代が創業した当初は、それこそ自宅の一部を使用していました。
現事務所は賃貸ではなく、自社所有物件なので易々と移転する事も困難です。
近所の評判が大事なので、極力トラブルは発展しないように努力致しますが、中には意思の疎通が、どうしてもうまく行かなかったり、はたまた、(近所ゆえに評判を落としたくないこちらの立場に付けこみ)無理難題を押し付けてくる、そんな方と関わり、以後関係が疎遠になることは少なからず生じてしまいます。
それでも、事情を話せば良識ある方ならご理解頂ける対応をしている自負はございますので、これからもご近所の評判も大事にしながら、理不尽な申し出にはしかるべく対応して参ります。

話がそれましたが、いずれにせよ本格的な事務所を構えない体制は、コスト削減と言う観点からすると意味があり、とにかく価格勝負、と言う場合はその会社は有利になります。
それぞれの状況によりご選択されるのが最善と考えます。

営業マンを配置するか
ヒカリハウジングには、ここ10年営業専門のスタッフはおりません。

飛び込み営業をしていない当社であっても、最初のお問い合わせを頂いてから、誰かが担当する必要は生じます。
その場合は、普段は設計している者が窓口になり打ち合わせを進めます。
工事まで進んだ場合も、設計者が管理者、監理者として引き続き担当し、完成迄見届けます。

このようにして、「営業の人はこう言った・・・」などの行き違い、トラブルを防ぐことに繋がり、さらにお客様、現場職人との連絡もスムースになります。

マイナス点としては、一般的な営業マンのように、気の利いた言葉や、快活さはもしかしたら劣ることも有るかもしれません。
しかし逆に営業マンらしくない雰囲気に「信頼できる」と言って頂く事も多々ございますのでご理解頂ければ幸いです。

建設業許可、業者としての公的な免許、登録について
リフォーム工事の契約金額500万円未満については、建設業許可を持たない業者でも問題なく請け負う事が出来るとされています。

建設業許可を得るには、建築関連の仕事に○○年以上従事したか、建築士等の資格が必要となります。
逆に言えば、例え建築に携わった事のない人でも、今日から「リフォーム業者始めました」と看板を出したとしても、何の問題もないのです。

広告代理店にいた人や、不動産業の経験者の方は、営業的センスは抜群な方が多いので、そう言った方がリフォームに関わると、トラブルも生じやすくなります。
悪気は無いのかもしれませんが、そのような方に限って「私に任せて下さい」と信頼を得るのですが、何と言っても建築は奥が深いので、すぐに技術、知識は身に付きません。
結果、職人任せとなり、責任の所在が曖昧なまま、欠陥工事が生じやすい土壌が育まれていくのです。

簡単な工事を任せるには、無許可の業者さんでも問題が少ない、生じても「あきらめ」が付くかもしれませんが、中規模以上の工事の場合は慎重に検討されることをお勧めします。
実際、リフォーム保険の多くは、無許可の業者では登録も出来ない種類のものがほとんどです。

以前友人が解体工事でトラブルに巻き込まれたことがあります。
後で考えると、お金の支払いが業者有利なものだったそうで、ほとんど契約金額を払って、解体工事も建物解体が済んだ段階で、業者が姿を消しました。
残るは解体したゴミの山です。
解体工事と言うのは、一番お金がかかるのが「ごみ処理代」なので、結果友人は別の業者にやむなくごみ処分だけ依頼するしかなくなりました。
当初の予算の倍かかってしまったそうです。

その解体業者は、現場の練馬からは少し距離のある町田市の業者でした。
建設業許可は得ておらず、休みの日、町田まで行ったそうですが、いわゆる夜逃げされていたそうです。

許可を得ていない業者とのやり取りのリスクを顕著にした、痛ましい事件です。


耐震性の目標値について(建築基準法からの余裕値)
新築の場合の目標値と区分けについての説明
新築の際に、木造の建物には耐震に関する3段階の目標値があります。
(他に、耐風等級、耐積雪等級※多雪区域のみもあります)

耐震等級1
建築基準法で定められている最低限の耐震性を備える
「壁量」や「接合金物」「基礎」のチェック
(あくまで建築基準法内でのチェック)

耐震等級2
等級1の1.25倍の壁量+床倍率」「接合金物―床部も」「特別な基準の基礎」横架材のチェック」
※太字は等級2,3のみの項目

耐震等級3
等級1の1.5倍の壁量+等級2と同内容

と言うもので、
 等級の数値が高い方が耐震性がある建物 = 壊れにくい建物
と言う事になります。

耐震等級解説

それぞれで地震保険の掛け金も変わってくるそうですし、住宅ローンの利息が安くなる場合もあります。

ヒカリハウジングでは新築の場合、等級3を標準としています。
吹抜けや、天井開放は、不利になるので、プランによっては等級2になる場合もありますが、その場合も施主様のご了解を得て納得頂いてから、と言う流れになります。

お金の話になりますが、等級1から等級3にするために、予算が1.5倍になるわけではありません。
面積にもよりますが、感覚的には30万〜40万円です。

新築工事同時ですればこの程度の差で済みます。地震保険や住宅ローンを考えれば、長期的にはお得になります。

既存の耐震改修の場合の耐震目標値
新築で3段階の等級分けについて説明しましたが、耐震改修については特に明確には定められていません。
会社によっては、「当社は等級3の耐震改修」と謳(うた)っている場合もありますが、認定をとらない限り耐震等級3を名乗ることはできません。

そして、認定をとるには壁だけの補強では不可能なため、フルリノベーションレベルの工事が求められます。

耐震改修の基準は
評点1.0≒建築基準法の新築時耐震性と同等扱い
とされています。

評点1.0時の必要壁量の1.25倍、1.5倍を目指すことはありますが、あくまで「等級2」「等級3」と同義語にはなりません。

一項目前の新築時の耐震性能の際に説明したように、等級2以上には、耐震壁と接合金物以外にも、等級1には無い「特別のチェック項目」があるからです。

そもそもを言えば、耐震性とは、壁と接合金物だけでなく、床倍率、水平面の拘束、基礎との緊結、がセットとなって、頑強な建築物となります。
どこかが弱いと、そこから破壊してしまい、せっかく他の部分を強力にしても意味がありません(全く無意味とは言いませんが)
実際、地震保険においても、耐震補強工事をしたと言っても、区分けは一つのみで、例え評点1.0(等級ではありません)以上(1.5だろうが2.0だろうが)にしても掛け金は変わりません。

よって、耐震改修工事において「等級2・3」とは、認定をとらないと名乗ることができません。
また、「等級2・3相当」と名乗っている場合、床倍率、水平構面、基礎の仕様についてチェックをしていない場合が多くみられます。
そのように名乗っている業者様がおられた場合、耐震等級の意味を一度お尋ねすると安心かも知れません。

ヒカリハウジングでは、壁量のみの要素で評点1.5を目指しましょう、とは提案致しません。
それよりも耐震の基本「上下の柱壁を揃える」「1面だけでなく、サイコロのように6面(東西南北面+屋根面+床面)を平均的に強化する」をバランスよく工事することをお勧めします。

自動車のようなモノコック構造がイメージです。
壁だけでなく、金物だけでなく、水平面だけでもなく、基礎だけでもなく、総合的に考えて、全体的に強度を上げていくのです。

これには計算上には現れない数値もあるので、お金はかかるのに、耐震評点は上がらない、となると施主様の同意も得にくいのですが、ここは丁寧な説明でご納得頂けるよう努力します。

断熱性能の目標値について(昭和、平成、令和の違い)
断熱にも等級があります。

簡単にだけ記しますと、
・等級2が昭和の家(昭和55年基準)
・等級3が平成の家(平成4年基準)
・等級4が令和の家(平成28年基準)
と分けると考えやすくなります。

この区分けはわかりやすく説明するためだけなので、公的な名称ではありません。
簡単に言えば、
・断熱材の性能や厚み
・サッシ玄関開口部の性能(断熱や日射反射)が違います。

北海道と沖縄まで地域ごとに8つに分かれています。
ちなみに東京23区は6地域です。

少し専門的な内容になりますが、家の外面(屋根、外壁、床面)から熱が逃げない家が優秀な家(断熱性能の高い家)となります。
これを数値化したものを「UA値」と言います。
実際にはこれに換気扇の影響(換算したものQ値)や隙間の影響(気密数値)も関係してきます。

いずれにしても、UA値が低い建物が優秀です。
今後の目標値ZEH(ゼッチ)は、東京では0.6以下が求められます。

もちろん、断熱性能は大事ですが、あくまで費用対効果の検討が前提であり、最初に50万円多く投資しても、年間冷暖房費他で、10年で「元が取れる」なら採用でしょうし、50年でやっと「元が取れる」となるなら、採用はしない方がほとんどでしょう。

車のハイブリッド車を選択するか、ガソリン車にするか、の検討に似ています。
お金の問題ではなく、地球にやさしい事が重要、と割り切る方もおられます。
断熱性能が高い家は、エアコン1台で夏も冬も家全体がまかなえる、そんなケースも増えています。

現在はその他に、太陽熱発電を併設したり、給湯や冷暖房や照明の設備での使用エネルギーを抑えたりして、建築物全体として、地球にやさしい家を作る目標を政府も(世界も)打ち出しています。

ヒカリハウジングでは、太陽光発電等についてはともかくとして、断熱性能だけは等級4以上かつ(UA値0.6以下)とするようにお勧めしています。
さらに補助金の額により、費用対効果を検討し、他の仕様UPもお勧めします。

バリアフリー工事も同時に検討
昭和の時代までは、住宅内に段差があることはごく普通の事でした。

まず、玄関の段差も30pから45pあり、途中に式台(階段みたいなもの)を設置しなければ上がれない造りに、さらに扉がある部分の下には3pから5pの段差があり、それをまたぐ事に不思議を感じる人はほぼいませんでした。
浴室やトイレにも、廊下から10pから15p下がった段差があり、その方が掃除が楽、家にとって健全、と疑わない大工さん達でした。

今や、玄関の段差も15p程度となり、家の中には脱衣室⇔浴室ですらあって5ミリです。
トイレも介助しやすい広い造りになり、手すりも設置が当たり前、階段の勾配もかなり緩くなりました。
(昔の階段はハシゴよりは楽だけど、と言う急勾配もありました)

さて、リフォームにおいても、今だに段差の多い住宅にお住いの方からの相談を頂きます。
その際には、まず部屋内の段差解消、浴室、トイレへの段差解消をご提案しています。

高齢の方がお住まいのお宅や、障害を持つ方が同居される家庭には、国からの介護保険によるリフォーム支給や、自治体によっては独自に似た助成の仕組みがあります。
ヒカリハウジングでは、福祉住環境コーディネーター2級のスタッフが、介護リフォームにおいては中心となり、相談に応じ、工事助成申請の代行もしております。

耐震工事の助成+国自治体の助成+エコポイント助成の利用により、工事代金のうち200万円近くを助成された方もおられます。
(工事条件やタイミングにより助成金不可もしくは減額の場合もございます)

リフォームの際には、是非「耐震、断熱、バリアフリー」も合わせてご検討下さい。
それらを同時に行う事が一番効率的です。

悪質リフォーム業者について(手口と特徴)
全般的特徴
悪質リフォーム業者による被害には共通する特徴があります。

まず、飛び込み営業です。
近所を工事している、と確かに近所で工事中の現場がある近所を狙います。
あとでその近所の工事現場に聞きに行くと、そんな営業マン知らない、と言う事がほとんどです。

二番目に、会社が遠い場所にあります。
練馬地区の営業なのに、営業所が横浜だったり、埼玉の少し遠めだったりします。
近所の評判を確かめられない様にしたり、事務所そのものは存在しない場合もあります。
グーグルマップで確かめようにも、雑居ビルの〇階だったりして、存在を確かめる事が困難です。

三番目に、屋根や、床下(白アリ・消毒)など、直接見にくい場所についての工事を勧めます。
特に高齢者や素人が屋根に上るのは困難ですからね。
訪問販売には、クーリングオフ制度があるのですが、ここも上手に立ち回ります。
まず、電話を受け付けません。
会社にかけても担当は留守だ、と言って逃げ回り、クーリングオフが出来ないタイミングになって連絡を返して来ます。
某大手電気屋さん系のリフォーム業者に依頼した高齢の方から、この手口について聞く機会がありました。
クーリングオフは郵送でも出来るのですが、高齢者はその文章すら書く方法を知らず、泣き寝入りが多いのです。
もっと、この類の半分詐欺のようなやり方を厳しく取り締まるべきだと思います。

もちろん良心的な業者さんも沢山ありますので、「屋根、消毒」=悪質、とは決めつけないで下さい。
素晴らしい方も沢山います。

屋根工事の場合の悪質業者の手口
ほとんどの場合、お宅の屋根に不具合が観察される(割れている、めくれている)、と訪問してきます。
もし良ければ登って確かめてあげる、そこまでは無料、と述べたりします。
そして屋根に登れば思うつぼです。
勝手に屋根を剥がしたり、瓦を割ったりして、画像を撮影します。
何食わぬ顔で降りてきて、自作自演の被害を報告するのです。
その後は、簡易補修で数万〜15万円を請求するか、屋根全体の吹き替えを提案しますが、特許を取った新製品、と言う触れ込みで相場の2〜3倍の料金を見積もったりします。
最近多い相談が、特に台風などの後に、OBのお客様から、「近所を工事している−嘘の場合がほとんど」屋根屋だが、お宅の屋根不具合がある、と言われた。
でもこういったご時世だから断ったが、心配だから見て欲しい、と来たりします。
実際登っても99%問題が無いのですが、なかなか手間賃を請求することも心苦しく出来ないので、正直言って困っています。
場所によってはなかなか危険な屋根も有ったりして、お金も貰えない(請求する場合もあります)、危険が伴う、と言うこの問題、悪質業者のやり方、はなはだ迷惑な話です。

床下点検(白あり)業者の手口
屋根程ではありませんが、住民自らが行きにくい場所ではあります。
無料点検、と称して床下に入り、中には自ら持ち込んだ「生きた白あり」を放つ、そんな事例もあるようです。
不安をあおり、不必要だろうと感じる工事まで勧め、作業員2人半日工事で30万円、などと言う見積もりを作成したりします。
材料代なんて知れたもの、一日の日当〇〇十万、はもはや暴利です。

 特殊な事例(ヒカリハウジングでも気を付けてます)
ヒカリハウジングでも、気を付けないと「悪質」呼ばわりされる恐れもあります。
詳しい事情を理解すれば、皆さんご理解頂けるのですが、誰かが「あそこは悪質だ」と言えば、真偽はともかく疑いの目を向けられることは避けられません。

こんなケースがあります。
助成金を数種類利用した、もう定年退職後の施主さんだったのですが、助成金と言うのは制度によって様々で、施主さんに直接振り込まれたり、逆に業者側に振込、と言う場合があります。

その際も両方の仕組みが混在していたのですが、「業者側に振込」の場合、もちろん施主様にはその分を請求しません。
例えば、請求合計150万とした場合、そのうち50万円が自治体により「ヒカリハウジングに振込」の場合、施主さんからは当然100万円しか徴収しません。
合計でヒカリハウジングには150万が支払われたことになります。問題無しです。

ところが施主さん、何を勘違いしたのか、その自治体からヒカリハウジングへの50万円を自分に送金するように、と主張してきます。
当然そうなると、150万円の請求なのにヒカリハウジングは100万円しかいただけない事になります。 ごく単純なことです。
他の助成金は、自治体等から施主様に直接振り込まれたので、問題ありませんでしたが、この事が混乱を招いたようです。
何度説明しても理解頂けず、最後は「悪者」呼ばわりされてしまいました。

一つ弁明させて頂ければ、同じ時期に他の施主さんにも、同じ数種類の助成金のケースが生じましたが、全くトラブルにはならず、当社の説明が杜撰(ずさん)だったと、言われる筋はないと自負しています。

ただそれ以後、高齢者さんとの契約等には、やはりなるべく身内の方、(息子さんや娘さん)も関わっていただく事をこちらから提案しています。
逆に言えば、そういう立ち合いを求める業者については、信頼度が上がる、と言う見方をして頂きたく思います。


過去に関わった悪質な施主(未契約含む)
40年も工務店を営んできますと、幾つかのトラブルにも遭遇します。
常識あるお客様を大事にするためにも、お客様を見分けることは大事だと考えます。

ケース1 とにかく自分中心の「お客様は神様だろ」的な人
その人はどうも破産した大きな会社に勤めていたようで、破産時点で役員だったようで、事後処理が大変だった、と言ってました。
それはこちらには関係ない話ですが、とにかく、全てが命令口調でした。

破産役員
「見積もりいつまでに出来るんだ?」

ヒカリハウジング
「2,3週のうちには」
破産役員
「そんなにかかるのか!! こっちは早く工事して欲しいんだ。別の業者でもうちは構わないんだ!!」

ヒカリハウジング
「でも、助成金も関係しますし、ケアマネジャーさんとのやり取りも必要ですから、途中お電話します」

〜1週間後の電話のやり取り〜

破産役員
「連絡も無しに!! あんたやる気あるの!!!」

ヒカリハウジング
「ありません」(実際にこんなわがままな施主と関わりたくない)
破産役員
「…あっ……そう……」

ヒカリハウジング
「では別の業者に依頼してください。」

と言う出来事が10年位前ありました。
こういった類の方は、社会人時代の延長ですべての物事を勧めます。
おそらく、ある程度大きな会社では、自分が有利な立場にたてる取引業者には同じように接してきたのでしょう。上司にはきっとペコペコして。
そんな人が役員になれる会社だからこそ、破産もうなずけるケースでした。

ケース2 初めから支払うつもりは無い施主
今から約25年前、電話で依頼の来た、確か車で1時間弱のリフォームです。
契約などは大きな工事しかしない場合が当たりまえの時代、着手金も貰わずに工事を完了させ最後に請求書を送付します。

その後音沙汰無しです。
電話をかけても「わかった払う」で、結局いつになっても振り込まれません。
結局法律的に解決するまでの大金でもないので、そのままです。

それ以来、最初のお取引のお客様からは基本的に着手金を頂く様にしました。
業者側に有利、ととらえる方もいらっしゃいますが、私達は、建設業許可も得ており、事務所も35年同じ場所で構えており、わずかな着手金をお預かりした状態で逃げたりするほど身軽ではありません。

それだけでなく、やはり施主様についても当方なりに判断し、間違いない方と契約させて頂くようしておりますので、それ以降こういったタイプの悪質な施主とは関わっていない事は嬉しい限りです。

ケース3 書類の記載漏れを契約後に自分有利に用いようとした施主
2階屋根工事の話が進んでいて、特にこちらも見積もりには特に「2階屋根」とは記載無しに契約直前まで話は進んで行きました。
打ち合わせでは、特に1階屋根についての話は出ずに(実際1階屋根も工事する場合はバルコニーを外す必要があり、厄介であった)来たのですが、契約書には一応「二階屋根のみ」と記しました。

工事が終了し、請求の段階で、「あんた、いつの間に契約書に『二階のみ』と加えたの!!」と怒っています。
どうやら、本人は1階の屋根も含んだ見積もり&契約としたかったようです。
だまされた、二度とオタクには頼まない、と言われました。

確かに明確に打合せの段階で「二階のみ」と謳った書類は作成しませんでした。
念のため、と思い契約書には記載しただけです。
ただ、ここで疑問が残ります。

あれだけ打合せしたのに、一回も、1階屋根についての話が出てきません。
住みながらだから……と聞いてきた割には、バルコニーの話は全く出てきませんでした。
素人さんでも、もし一階屋根も工事するならバルコニーが関連することは明白なはずです。

あまり施主さんに対して悪印象を持ちたくありませんが、スタッフがポツリと、
「契約書に二階のみ、と記載無ければあわよくば一階屋根も含めて工事させるつもりだったのでは?
 だから途中確認を一回もしなかったのでは?」
と発言したので、なるほど、と思いました。

実は、その工事に入る前に近所の人から「あの人には気を付けるように」と言われていたので、普段より気を付けていたつもりでした。
その助言があったから、契約書に加筆したことが救いとなったかもしれません。
経営者として、避けるべき事例を無被害?で学べたことは収穫でした。
評判は落とされたかもしれませんが。