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耐震補強設計の基本的な流れをご紹介します |
現状診断 |
1.現地調査 |
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- 現状の図面を、現場を見ながら書き出します。
建設時の図面、リフォーム時の図面があるとスムーズに進みます。
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- 壁の種類、屋根の種類、基礎の状態なども確認します。
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コンセントプレートなどを剥がすと
壁の種類がより詳細に分かります |
- 鉄筋探査機などを用いて、基礎に鉄筋が入っているかを確認します。
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- 床下や屋根裏に潜って基礎がどの程度入っているか、金物がどれくらいつけられているか確認する場合もあります。
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柱に金物はついておらず、
羽子板金物のみ取付られているのが
確認できます。 |
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2.計算
- コンピューターに現状図面を入力します。
壁の種類、屋根の種類、基礎の状態など入力していきます。
バランスの悪さや、現在の耐力を知ることができます。
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耐震補強案作成 |
工事したくない箇所等を考慮の上、補強案を作成致します。
以下のような内容が補強案に影響してきます。
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工事できる箇所が増えたり、直接耐力に係るので有利になりやすい内容 |
- 交換したい水廻り
- 工事しやすい押入れ
- 外壁の工事もしたい
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- 屋根を軽いものに工事したい
- この機会に和室をフローリングにしたい
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耐力アップに多少弊害となる内容 |
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- この部屋は真壁のままにしたい
- 窓は小さくしたくない
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耐震以外に工事したいものがある場合、
一緒に工事した方が金額的にも耐震工事的にも有利です。
工事したくないと言われていた箇所でも、耐震工事した方が絶対良い!という場所などはご提案させていただきます。
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効果のある補強方法 |
- 建物の4角を強化します。特に南側は窓が多いので、窓を小さくして新たに壁を設けます。
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窓を小さくし、新規壁設置工事中 |
- どうしても窓を小さくしたくない場合は、窓の前にブレースを取り付けるという方法も有効です。
- (当然、壁を作るよりは耐力が下がります)
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- 2階の外壁直下にあたる部分の壁を強化したり、追加したりします。
2階外壁直下に壁を入れられない場合は、その部分の天井を強化します。
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天井剛性工事 |
- 力の集中するところの基礎工事を行います。
基礎工事を行ってもほとんど効果のない場所もあれば、耐力が一気に上がる箇所もあります。
耐震計算を行うことで、どこが効果的かを判断できます。
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基礎工事 |
ご予算やどれくらいきちんと耐震補強したいかによって、手順を割愛する場合もございます |
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